靴職人さんの手作りの靴
靴って、どうやって作られているか知っていますか?
大人でも靴の作り方を知っている人は少ないと思うのですが、子供達はボタンを「ポンっ」と押したら機械が自動で作ってくれると思っているかもしれません。
「靴の絵巻」の子供靴は1足ずつ靴職人さんが作っているので、子供達に「この靴は靴職人さん達が、手で作ってくれているんだよ」と伝えてみて下さい。
子供達は物を作るのが好きなので、「へぇ〜、すごい!!」と益々愛着を持ってくれると思います。
こちらのページでは「靴の絵巻」の子供靴が、どうやって作られるのかをご紹介します。
ぜひ、子供達と一緒に見ながら、「靴の作り方」を教えてみて下さい。
大切な子供達に届ける物だからこそ、手で作った温もりを感らじれる靴にしたいと思いました。
例えば、アッパーのトゥのスマイルマークを開ける時には、子供達の笑顔を思い浮かべて1穴、1穴開けたり。
例えば、仕上がると見えなくなってしまうのに、ソールの中を子供達が歩きやすい様に手縫いで仕上げたり。
「心」を込めて作った靴には靴職人さんの「思い」が宿り、子供達を優しく包み込んでくれるます。
牛1頭の革の中から良い部分を選んで、型紙に合わせて1枚ずつパーツを切り出します。
スマイルマークや穴飾りを1つずつ手で開けていきます。
靴に合わせて大人の靴よりも小さな穴を開けています。
履き口のカーブしている部分は革をキレイに中に折り込んでいきます。
子供の靴はカーブも小さいので大変な作業です!!(汗)
ミシンでパーツを繋げていきます。
細かいステッチワークも職人さんの腕の見せ所です。
アッパー(靴の上部分)が完成です。
1枚の革が少しずつ靴らしくなってきました。
「靴の絵巻」専用の木型にアッパーをのせて形を作っていきます。
オリジナルで削り出した、この木型にも職人さんの「思い」が詰まっています。
木型の底部分に中底になる革を取り付けます。
木型には釘で仮の固定をしていきますが、最後に抜きます。
アッパーを木型にのせて、形を作ります。
ペンチとトンカチが合体した「ワニ」という道具で、革を引っ張っては釘で固定し、引っ張っては釘で固定し、という作業を繰り返して革を靴の形にしていきます。
木型を、ぐるっと一周アッパーで包み込みました。
片足の木型を包むのに、これだけの釘を使って立体感を出していきます。
子供の木型はサイズも小さいので職人さんも一苦労です!!
ソールを縫い付けるためのウェルトというパーツ(外側に出っ張っている部分)を取り付けます。
1本ずつ固定していた釘を抜きながら、1針ずつ手縫いでウェルトを取り付けていきます。
このハンドソーンウェルテッド製法は手縫いのため、履き心地も良いのですが、職人さんの経験、腕の良さ、作業時間もかかるため大人の靴でも数十万円の高級靴に採用をされている製法です。
ハンドソーンウェルテッドの完成です。
とてもキレイな縫い目ですが、ソールをのせるため見えなくなってしまいます。
見えない部分にこそ、丁寧な作り込みが大切だと思います。
ウェルトにソールをのせて、縫い付けます。
ソールはヒドゥンチャネル仕様でソールの溝が見えないため、高級感の溢れる仕様となっています。
ウェルトやソールにコバインクを塗ります。
見た目が格好良くなる他に、防水効果も高まります。
出来上がりです!!